こんにちは。

CRAワークサポートセンターの職員です。

 

本日、京都地域リハビリテーション推進センターに訪問し、

「気分障害について」の研修を受講いたしました。

気分障害の患者さんは、年々増加しており、

平成8年には、男性約156人、女性約274人だったのが、

一番新しい平成29年では、男性約495人、女性約781人と約3倍に増加しています。

その中で特に多いのが男女共に40代と60代となります。

 

気分障害には、「うつ病」があります。

うつ病の症状「こころの変化」として、

・抑うつ気分

・興味と喜びの喪失

・易疲労感、気力の減退

・集中力と注意力の低下

・不安、焦燥

・自己評価と自信の低下

・罪責感、無価値観

・将来に対する希望のない悲観的な見方

・自傷、希死念虜や自殺企図

・妄想(罪業妄想、貧困妄想、心気妄想)があります。

 

うつ病の症状「からだの変化」として、

・睡眠障害(早朝覚醒、中途覚醒、過眠)

・食欲低下、体重減少、過食

・頭痛、腰痛、関節痛、肩こり、めまい、しびれ、だるさ、息切れ、動悸、下痢、便秘、排尿困難、皮膚や口腔内の違和感などがあります。

 

うつ病の症状「周囲の人間が気づく変化」として、

・以前と比べて元気がない、表情が暗い、涙もろい

・体調不良と訴える

・仕事や家事の能率が下がったり、ミスが増えたりする

・遅刻、欠席、欠勤が増える

・趣味や外出をしなくなる

・周囲との交流がなくなる

・落ち着きがない

・飲酒量が増えるなどがあります。

 

うつ病の方との接し方として、

・回復に時間がかかってしまうことを理解すること。

・服薬、治療の中断をしていないと注意すること。

・基本的には励ましはせず、温かく見守ること。

「頑張って」と励ますことで頑張れない自分に対して負い目を感じてしまうことや

期待に応えないといけないのにできない自分を追い詰めてしまうことになるので、

話を聞いて欲しいことがあるときに話を聞くようにする。

話の中には、「死んでしまいたい」「自分なんていなくなったらいい」と

思う方もおられます。

そのときに自殺のことなどを聞くと余計にダメかと思うが、

逆で話をきいてあげることがうつ病の方にとってはとても大切な治療の1つになります。

・重大な決定は先延ばしにする

仕事を辞めることや離婚しようかと考えているときは、今すぐに決定するのではなく、

先延ばしにしてゆっくりと考えることを伝える。

・日常生活、社会生活の負担は出来るだけ軽減する。

真面目で責任感の強い人の場合、無理をしてでも仕事や家事をやろうとしてさらに疲弊してしまう。

・生活上の工夫や、考え方の癖の修正など、本人なりの努力が必要になることもある。

などがあります。

 

今回は、うつ病のこころの変化やからだの変化、周囲からわかる変化、

うつ病の方との接し方についてお伝えしました。

気分障害のうつ病はこころの病気で周りからわかりにくいです。

そのため、うつ病患者にとってはとても負担になることです。

しかし、少しでも知識として知っておくことで気づくことができることや

自分の周りの人がうつ病になったときに受け入れることができると思います。

今回の研修で学んだことなどをみなさんにも知って欲しいので、

これからも発信していきたいです!

よろしくお願いいたします!!

 

CRAワークサポートセンターでは、いつでも見学・体験をお待ちしています!!

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