こんにちわ。CRAワークサポートセンターです。

京都は祇園祭が続いています。観光で来られている方も多く、京都駅の観光案内所の行列を眺めながら朝は通勤してきます。

今でこそ、通勤電車に乗って、人の多い京都の街を歩き、普通に仕事をしている私ですが、3年ほど前の私からは想像のつかない姿です。前職についていた頃にうつ病を発症した私は、人の多い場所が怖くなり、電車に乗ることができなくなり、自動車の運転も怖くなってしまい外出がままならない状態でした。

 

そんな状態から何がきっかけで回復したのか?と先日人から聞かれました。

きっかけってあったのかなぁと自分でもはっきりとはわからないのですが、回復に向かう条件がいい感じで重なったのではないかと思います。

私の体験談が、うつ病が回復しない、治るきっかけはあるのか?とお悩みのかたへ、何かしらのヒントとなればと思います。

 

最初にかかっていた主治医は、他のことでかかっていた医者からの紹介で行くようになりましたが、車で1時間以上かかるところでした。また予約日時にしか受診できず、しんどい日に診てもらうことができない状態でした。

最初に処方された薬で躁転してしまい、処方が変わったのですが、副作用と思われる症状がなかなか抜けず、なんども薬を変えてもらえないかと伝えましたが、「病気のせいで副作用ではない」「効果はすぐにはでない」と同じ処方が1年続きました。

当時の仕事は3ヶ月更新の契約社員でしたが、3ヶ月ごとに契約更新書が届くと「もう退職した方が良いのでは」と辛くなりました。主治医からは「休職でいれるうちは辞めずに」と言われてました。うつ病はどうしても悪い方向に考えがちなので大きな決断を避けるように言われます。

1ヶ月ほど休職すれば、よくなると私自身も考えていたのに、良くなるどころか悪くなっている状態で1年がたった頃、主治医から「リワークプログラム」に行くように言われました。毎朝出かけるところを作ることが狙いだったのだと思いますが、電車も車も泣きながら乗る状態だった私は、毎日きちっと行くことができず2日に1度状態、自分でも凹みましたし、行っている意味あるのだろうか?と思いました。リワークの施設の職員にも「リワーク受けたい人はいっぱい待ってる」「来れないなら辞めて」と言われました。

相変わらず、泣きながら運転して、1時間の道を3時間かけて受診しに行った日、リワークを続けること、朝起きてすぐ散歩すること、薬を変えずにそのまま行くこと、頓服は増やせないこと。。。などいつもと同じことを繰り返す主治医。

ふっと、「先生、今日も鼻毛がすごいはみ出てる」と気づいた私、頭はボサボサ、白衣には飲み物か何かこぼしたしみもある、なんだかだらしない人だ、私、この人に人生の大事な時を任せてるのか?と。その時に急に頭がクリアになった感じがしました。その日にたまたまそのような状態だったのではなく、1年前、最初に受診した日から先生は特に変わってないんです。なのに、何も感じていなかったのが、この先生でいいのか?と疑問が湧きました。今から考えると、時間かかりすぎ!でしたが、それがうつ病だったからなんでしょうね。

その日の会計や薬が出るまでの間に、ネットで検索して、片っ端から病院に電話してました。

 

今の主治医になってすぐは、リワークは行ける時にいくで続けていました。処方は1回目は前と同じものでしたが、2回目の受診で「薬が合っていないのかもしれない」と合う薬を探すことになりました。リワークに関しては「行けないのだから辞めましょう」となりました。

 

リワークプログラムが悪いのではありません。ただ、通ってる人通しの名前以上何も話してはいけないし聞いていもいけないと言われていて、休憩している時、会話に困って何も話せない状態も私には苦痛でした。それ以前に電車に乗れない(不安とか恐怖がくるから)で、ホームから帰ってしまうことが多々ありました。

 

リワークに失敗した私は、退職を考えました。会社は戻ってくるのを待ってるよと言ってくださっていました。けれど、電話応対が怖くなっていて電話ができない状態で、会社にすら電話できず、身内と親しい友人のものしか取れなくなっている状態。これが治らないことには仕事ができません。それに車の運転に恐怖心が出るのもあれば毎日の通勤もできません。

休職して1年半、契約更新書が届いた時点で、動機と汗をかきながら会社の上司に電話して退職することを伝えました。

 

私の場合、退職したことで、寝ることが怖くなくなり、睡眠が改善しました。私は昔から夢を見る方でしたが、うつ病になった頃からは毎日仕事でミスをする夢をみる、目が覚める、夢を見るのがいやだから眠れない、と言う悪循環でした。仕事を辞めたことで仕事の夢をみなくなっていき、途中覚醒が減りました。

ちょうどそのころに、睡眠リズムを整えるための薬が処方され、それが合っていたようで、眠る時間と起きる時間を一定にできるようになりました。

睡眠がよくなると、他の体調面もよくなってきたように感じました。そうなると何かをする気力も起きてきます。

仕事を退職はしましたが、再就職はいずれします。電車か車に乗ることは必要ですし、人の多いところに出られないのも改善しないと社会復帰は無理です。

そこで、勉強しといて損はないだろうと思う物を勉強し、それのテストを受けに行くのを目標にしました。テストを受けるためには電車やバスに乗っていき、テスト中は大勢の人の中にいなければなりません。合格不合格でなく点数がでるだけなので、試験中辛くなったら退出すればいいだけです。

勉強と同時に、日中は、駅まで行って、いけそうだと思ったら隣の駅まで電車に乗ってみたり、スーパーに行く時間も人の多い時間に徐々に変えていきました。

1回目のテストは、心配した友人が送迎してくれたのでテスト受けただけでしたが、数時間を集団の中で過ごせて嬉しかったです。2回目は電車・バスに乗って無事受けることもできました。

たまたま当たったバス旅行に参加して、見知らぬ人とおしゃべりすると言う経験をすることがこの時期重なり、また社会にでて過ごせるかもと希望が見えてきました。

 

その後、職業訓練に通うようになるまで、前職を休職から3年かかりました。前半は何をして過ごしていたのか、記憶があまりなく、ただただ、しんどくて寝て過ごしていた気がします。起きているときは後ろ向きにしか考え浮かばず、なんで病気になったのか、未来はないとかそんなことばかり。

 

こうやって、書いてみると、直接のきっかけはあの日の鼻毛に気づいたこと、ですが、自分の中でなく外や周りを見ることができるようになった、うつ病にはタブーな環境を変えることをした、また社会に戻りたい気持ちを持った、と言うことでしょうか。

 

あと、身近な人がうつ病の私を理解して暖かく見守ったこと、それぞれができる支えや手を差し伸べてくれたことも大きいです。

 

CRAワークサポートセンターに興味を持って、見学・体験希望の方の中には、生活リズムに不安のある方、体力に不安のある方もいます。センターへの通所は、徐々に負荷をかけながら回数・時間を増やすことも可能です。

ただ、就労移行支援は2年間と決まっており、週2だろうと週5だろうと2年なんですね。

週3が安定しない人が、週5が安定するまでに半年以上かかってしまうのが実際です。

そうすると就活の時期まで1年もない状態です。

それなら、週5で開始できる状態にしてからの通所が一番おすすめです。

ですが、諸事情は人それぞれです。

週3での一般就労先を探す人はそのペースを崩さないように過ごす場所と言うのも良いと思います。

将来的に就労移行支援を受けたいと言う方からのお問い合わせもお待ちしております。

 

♪お知らせ♪

8月24日(土)・8月31日(土)10時〜13時

CRAワークサポートセンターの「説明体験会」を実施いたします!

多くの方に当事業所のことを知ってもらいたいので

ぜひ!参加して下さい!

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