「およそ100人に1人弱がかかってしまう頻度の高い病気」

 

「およそ100人に1人弱がかかる頻度の高い病気」とはなんでしょうか?

 

その病気とは、統合失調症です。

 

世間では「普通の話も通じなくなる」「不治の病」といったイメージがありますが、

こころの働きの多くの部分は保たれ、

多くの方々が回復されるそうです。

 

統合失調症の特徴としては、幻聴・幻覚・妄想があります。

人と交流しながら家庭や社会で生活を営むという機能が障害を受け、

生活に障害が起こり、

「感覚・思考・行動が病気のために歪んでいる」ということ自体を

自分自身が理解できず、自分で振り返って考えることが難しくなりやすい、

という特徴を併せもっています。

多くの精神疾患と同じように慢性の経過をたどりやすく、

その間に幻覚や妄想が強くなる急性期が出現します。

 

統合失調症の原因は、今のところ明らかではありません。

遺伝要因と環境要因が重なって発症すると考えられていて、

「ストレス脆弱性仮説」とよばれています。

(脆弱性とは、その人の病気のなりやすさのことです)

もともと病気になる要因をもっている方に、

ストレスが重なることで統合失調症を発症するという考え方です。

 

統合失調症の人は、

・適度に休むことができず、疲れやすい

・状況把握が苦手で、臨機応変な対応が難しい、

・過去の経験に照らして行動できず、同じ失敗を繰り返しやすい

などといった行動特性があります。

 

統合失調症は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病と同じように、

早期発見や早期治療、薬物療法と本人・家族の協力の組み合わせ、

再発予防のための治療の継続が大切と言われています。

 

通所メンバーさんの中にも、

統合失調症の方がおられます。

統合失調症は偏見の持たれやすい病気ではありますが、

統合失調症になっても病気はあくまでも本人の一部分にしかすぎません。

その方自身や病気にしっかりと向き合い、

病気によって生じた生活のしづらさや行動の特性をしっかりと知り、

本人様の生活力の向上や、

就職のサポートができるように頑張っていきます。

 

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参考文献

・厚生労働省「メンタルヘルス/統合失調症」〈www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_into.html〉