こんにちわ、職員中島です。
私は去年9月の初めに当初は利用者としてCRAワークサポートセンターに通いだしました。
私が入所した直後に入ってこられたAさん。
彼はメモを取ることや、時間を守ることをセンターで身につけたい、というのが当初の目的だったそうで、「デザイン系の仕事につきたい」「プログラマーになりたい」というようなものがありませんでした。
彼が当初、センターで決まって行っていたのは、当センターが運営する『京の絵はがき屋さん』の注文チェックを1日3回決まった時間にすることだけでした。
それ以外の時間、入力系のお仕事があるとしっかりこなすものの、学習の目標もなく、スマホを触っているか、趣味のサイトを覗いていることが多い状態でした。
これは支援側が目標を一緒に考えられておらず、支援側の問題点でもありました。その後センターの体制が変わって支援のあり方が変わっています。
入所して半年近い頃に、事務職で就職を目指すとのことで、MOS取得を目標とする、取るならエキスパートをと本人が希望しました。
まずWordに取り掛かりましたが、学習は集中できずに、スマホやネットによそ見しがちで、受検日は決まったものの、大丈夫かな?状態でした。
それでも、繰り返しテキストをやっていた甲斐あり、見事一発合格!
これが自信につながったのか、この頃から彼は変わりました。
続いてMOSのExcelのエキスパートにチャレンジするとのことで取り掛かりました。学習しだして、テキストの模試をしてみると結果はかなり低い状態だったようです。終礼での報告でもなかなか点数が上がらず。
学習している様子を見ると、以前より集中して取り組んでいました。
徐々に模試の点数は上がっていきましたが、一発合格は厳しいかと思われました。
しかし、一発で合格!
その後、MOSで学習されたことを生かして、企業実習では資料作成をされたり、京の絵はがき屋さんの活動では議事録をまとめたり、マニュアルを作成されています。
就職に向けてもしっかり向き合えたのか、その後就活講座への参加の熱心さが変わり、応募書類の作成にしっかり取り組まれました。
また、ミーティングでも意見を出すことが以前より増えた気もしています。
資格を取りたいとチャレンジすること、合格できたという成功体験がAさんの変化のきっかけの一つになりました。
CRAワークサポートセンターでは、学習、お仕事などを通して成功体験ができる支援をこれからもしていきたいと思います。