こんにちは、就労支援準備室の岡野たかしげです。
今回は西陣織の伝統を守りながら新たな挑戦を続ける、とみや織物株式会社の冨家社長と、50年以上にわたりデザイナーとして第一線で活躍される定道氏にお話を伺いました。

取材を通して印象に残ったのは、「デザインとは絵を描くことではなく、糸や織り方まで含めて設計すること」という言葉でした。

長年培われた技術と経験、そして新しい発想が組み合わさって初めて、一つの作品が生み出されます。伝統を守ることは、変わらないことではなく、時代に合わせて挑戦を続けることでもあると感じました。

また、定道氏は手に障害がありながらも、そのことを特別視されることなく職場で自然に働いておられます。
必要な時には周囲がさりげなく支え、本人も必要に応じて助けを求める。
その関係性の土台にあるのは、卓越した技術と人柄への信頼です。
障害の有無ではなく、一人の職人として尊敬されている姿がとても印象的でした。

就労支援に携わる私自身も、「働くこと」の本質を改めて考えさせられました。
大切なのは、障害があるから働く、支援を受けるから働くということではありません。
それぞれが持つ能力や経験を生かし、生き生きと活躍できる「場」を社会が用意することです。
能力のある人が、その人らしく活躍できる社会こそ、多様性を尊重する社会ではないでしょうか。

これからも、現場で活躍する方々との出会いを通して、「働くこと」の価値や可能性を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。