こんにちわ、CRAワークサポートセンター職員です。
日常生活で頻繁には使わないけれど、私がこの仕事についてよく耳にするようになった言葉
「配慮事項」と「合理的配慮」
最近では発達障害についてメディアが取り上げることが増えてきて、これらの言葉も見かけるようになりました。
合理的配慮とは、
『障害者権利条約第2条に定義がある「合理的配慮」とは、障害者が他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものである。』
ウィキペディアより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E7%90%86%E7%9A%84%E9%85%8D%E6%85%AE
『配慮事項』とはその内容で、当センターは就労移行支援事業所ですので、主に就労において企業へお伝えする、それぞれの障害特性や困りごとについてをさしています。
配慮事項を企業へ伝えるメリットとして、例えば、通院している方は、通院日に仕事に穴をあけていると誤解されずに休みを取ることができます。
また、障害上できない仕事、苦手な仕事への理解を得やすくなります。障害特性上でこだわりのある場合、それを強みにした業務を企業が活かすこともできます。
障害者雇用の面接では「配慮事項はありますか?」と聞かれます。
これはその人に一定の配慮を行った中で最大限に能力を発揮してほしいためです。
当センターでは就活書類の作成や、面接に向けてのサポートの中で「配慮事項」について掘り下げていきます。
その中で、メンバーさんご本人が気づいていない配慮事項が出てくる場合もあります。
例えば、体調不良が出やすくなる状況であったり、こだわりに関するものなどであったりします。
ご本人に気づいていただくことで、それを企業へ伝えることができ、本人の能力の発揮できる職場への就職に繋がります。
自分の障害特性に向き合うことは、時にとても辛く、ストレスになることもあるかと思います。
障害者雇用と言っても企業の求めている範囲は様々です。
配慮事項を伝えたら、就職できないのでは?と悩むこともあるでしょう。
ですが、伝えないで就職できたとしても、長く安定して働けなければ、また仕事を探すことが続きます。
配慮事項を伝えることは、自分の現在のスキルを伝えることのように大切なことです。
ここまでのことは、障害特性があるとオープンにして障害者雇用枠で就職を目指す場合になります。
企業の一般枠で、特性を開示せずに応募することを希望される方もいます。
その場合にも、自身の配慮事項を考えることは、今後働く上で必ず役に立ちます。