「対人関係が苦手な自閉症スペクトラムの方」
自閉症スペクトラムは、
「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心・やり方・ペースの維持を最優先させたいという本能的志向が強いこと」
を特徴とする発達障害の一種です。
イメージとしては、「柔軟性に欠ける」「少しだけこだわりが強い」というものです。
障害がポジティブな方向にいけば、
「ブレずに自分のペースをきちんと守り、コツコツがんばり続けること」
ができる人になります。
しかし、不適切な環境で過ごしてしまうと日常生活に様々な障害を
及ぼしてしまうことがあります。
自閉症スペクトラムは、以下の2つの症状が組み合わさって出現します。
・対人交流とコミュニケーションの質が異常であること
・著しく興味が限局すること、パターン的な行動があること
もちろん、人によって強弱がありますし、
多かれ少かれ皆が持っている個性であることもあります。
これが強く出てしまった場合にのみ、社会的生活に困難を引き起こします。
原因は先天的な脳機能障害には遺伝的な要因が関連している可能性があり、
なぜその脳機能障害が引き起こされるのかははっきりとは解明されてはいません。
自閉症スペクトラムの3つの特徴とは?
・対人関係の障害:「人との関わりに無関心、関わりを避ける」
「目が合いにくい」「一人遊びを好む」
・コミュニケーションの障害:「表情が乏しい」「オウム返しが多い」
「一方的に喋るなど会話に困難がある」
・想像力の障害:「相手の気持ちを考えられない」「変化が嫌いで、こだわりが強い」
「人の思っていることがわからない」
これらは、あくまでも障害特性であり、個人差があります。
必ずしも自閉症スペクトラムの方全員に当てはまるわけではないので、
注意が必要です。
自閉症スペクトラムの方と関わるにあたり、
お話をするときには、具体的に簡潔にわかりやすく伝え、1つずつ話をすることが必要です。
また、人の気持ちや感情を読み取ることであるため、
気持ちや感情ストレートに伝えることなどが必要です。
私たちは、お一人おひとりの障害の特性をよく知り、その方にあった適切な支援・援助を行い、障害を個性と捉えつつ、
2年間、就労に向けて精一杯見守っていきます。
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参考文献
・「LITALICO発達ナビ/発達障害のこと/自閉症スペクトラム障害(ASD)とは?年代別の特徴や診断方法は?治療・治療方法はあるの?」〈https://h-navi.jp/column/article/35025728〉