うつ病だと思いながらも、
極端に調子がよくなって活発になる時期がある場合は、
躁うつ病(双極性障害)かもしれません。
躁うつ病はうつ病の一種と誤解されがちですが、
うつ病と躁うつ病は実は異なる病気です。
躁うつ病では、ハイテンションで活動的な躁状態と、
憂うつで無気力なうつ状態を繰り返します。
躁状態とうつ状態の特徴として、
躁状態:眠らなくても活発に活動する、次々にアイデアが浮かぶ、
自分が偉大な人間だと感じられるなど
うつ状態:何をやっても楽しくない、口数が減る、何もせずゴロゴロするなど
が挙げられます。
うつ病の原因として、
育った環境、社会生活でのストレス、生活リズムの乱れなどがあります。
ストレスは悪いストレスだけでなく、
進学や昇進などの良い方向のストレスもあります。
また、生活リズムが乱れてしまうと自律神経のバランスも崩れてしまいます。
何らかの脳の機能的異常が背景にあるといわれていますが、
遺伝要因に様々な環境要因が重なり発症すると考えられています。
躁状態ではとても気分がよいので、本人には病気の自覚が出ません。
うつ状態では病院に行くのですが、
躁状態のときには治療を受けないことがよくあります。
うつ状態の時のみの治療では躁うつ病を悪化させてしまうことがあります。
躁状態とうつ状態の繰り返しを、治療せずに放置していると、
だんだん再発の周期が短くなっていきます。
本人だけでなく、周囲の人も、日頃の様子や気分の波を見守り、
躁状態に気づくことが大切です。
躁うつ病に限らず、障害を持っておられる方にとって、
誰かに気を遣われすぎたり、特別扱いをされてしまうと
さらに孤独になってしまったり、
こんな自分のために…などと傷ついてしまう可能性があるため、
どう接したらいいか分からず身構えてしまわずに、
普通に接することが大切です。
その方の躁うつ病という病気に向き合い、
躁状態、うつ状態がどういった状態なのかを知り、
サポートしていくことが大切だと思います。
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参考文献
・厚生労働省「メンタルヘルス/躁うつ病」〈www.mhlw.go.jp〉