Aさんの生活リズム改善ミッション開始!
通所メンバーのAさんは、
自閉症スペクトラムという障害を持っておられます。
自閉症スペクトラムとは、
いくつかの自閉症状のある障害が合併してできた診断名であり、
自閉症スペクトラムを一言で言うと、社会的コミュニケーションが困難であり、
限定された反復的な行動や興味、活動が表れる障害です。
Aさんは、生活リズムが整っておらず、
朝方4時頃に就寝し、昼すぎに起床するという生活を続けておられます。
通所日数は決まっていますが、4月より体調を崩され、
1週間に一度通所するかしないかの状態でした。
精神面でも、辛いことがあれば、気持ちが落ち込んでしまい、
不眠になってしまい、心だけでなく、身体の不調が出てしまいます。
Aさんの生活リズムや精神の乱れ、通所ペースの減少が気になり、
生活リズム改善に向けての闘いが始まりました。
就労を目指すにあたり、生活リズムを整えることは重要であり、
5月中旬に面談を行い、Aさんにも必要性を理解してもらいました。
就労に向けての意識向上を行うために、生活リズムを改善するには、
ご本人の協力が必要です。
ご本人と面談の中でお話し、生活リズムを把握するために
チェックシートを使用し、生活パターンが目に見てわかるようにしました。
5月中旬より、通所日毎に、職員が就寝時間・起床時間・体調を伺い、
記録に残していくことを伝え、開始しました。
チェックシートにすることで、生活リズムの改善を促すとともに、
就職に向けての課題を明確にできると考えました。
ご本人と正面から向き合い、ご本人の体調や思いを聞くことで、
ご本人の意思が少しでも変化していければと思っています。
まだまだ生活リズムが整うには時間が必要ですが、
Aさんの気持ちが前向きになってこられているので、
今後もしっかりとお話しをしながら、就職に向けてサポートしていきます。
参考文献
・「株式会社Kaien /ADHDとアスペルガー症候群・自閉症スペクトラムの見分け方は?/大人の発達障害Q &A」
〈http://www.kaien-lab.com/faq/adhdasd/〉