就労移行支援事業所に来られている通所メンバーさんは、
2年間、ここでパソコンを使った仕事をするために勉強して知識と技術を身につけ、働きたい職種や職場を探し、基本的なマナーを学んでおられます。
皆さんにもそれぞれの悩みがあるかと思いますが、
「障害だからといって、諦めず、時間をかけて自分と向き合ってみてください。」
今回は、事業所に来られ、自分の夢のために一歩、歩みだした方の話をしたいと思います。
Aさんは、多動性障害、学習障害をお持ちです。
しかし、自分が障害者であることを受け入れることができず、
就職活動にもあまり積極的ではありませんでした。
彼女には、自立して、東京に上京したい。
という大きな夢がありました。
しかし、どんなに素敵な夢があっても就職しなければ、夢に届くことはできません。
そんな彼女が、就職活動に積極的になり、
自分からハローワークに行く、
職業体験を受けると志願したのです。
彼女なりに障害であることにたくさん悩んで、苦しんできたと思います。
ですが、事業所でイラストレーターなどの知識を身につけたこと、
障害の特性で苦手なことをどうしたら改善できるのかなど時間をかけてきたことが、
彼女の自信になり、そこから自分の障害を受け入れたのだと思います。
就職をするために彼女が歩みだした途中で、
大きな壁や試練は、たくさんあると思います。
ですが、それを乗り越えることで彼女は成長し、夢に向かうことができます。
壁にぶつかった時には、どうしたら攻略できるのか、共に考え、行動できるように
全力でサポートし、彼女の努力が少しずつ実現することを応援します。
障害を受け入れることができない、働きたくても働けない、
そんな悩みを持っておられる方もおられると思います。
ですが、まだ、諦めないでください。
障害であってもその特性を活かした職場・職種で働けるように共に考えていきましょう。
パソコンの知識や技術がないのでしたら、学びましょう。
彼女も受け入れることができなかった現実を受け入れたのは、
ここで、知識や技術を身につけ、自信がついたからです。
障害だからといって、諦めず、時間をかけて自分と向き合ってみてください。
そんな方を私たちは応援しています。