当ブログでは、

様々な精神障害について紹介させていただきましたが、

 

今回は当センターの通所メンバーさんのケースについて紹介いたします。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~『私の障害(統合失調症)について   』

 

私は、18歳から統合失調症と診断され、

33歳の現在まで15年間病気と付き合ってきました。

 

 

統合失調症は、とても周りから理解されづらく、

病識を持っている人ですら患者の訴える症状が病気の持つ症状なのか。

または現実なのか。が判断しづらい、幻聴・幻視が起きる病気です。

 

 

病気の持つ特性上、幻聴・幻視などというものは、

本人の脳の中だけで起こっている事が多く、

周りの人には、

「少し体調が悪そうだな。」

「不機嫌そうだな。」

くらいにしか感じ取れません。

 

 

以前から私は、自分自身がひどく追い込まれた際に症状が発生し、

体調にも影響が出ていました。

しかし、現在は多少の嫌な事があっても、ニコニコしていられます。

幻聴・幻視は今も続いていますが、統合失調症の事実上の完全克服

「寛解」という状態になっているので、

自分の内なる声とも理解し、協力できるくらい私の精神は練磨されています。

 

 

また、統合失調症は、「患者の脳の中だけで再現されている幻聴・幻視」

という枠組みの中で考えられていますが、

私は、社会の持つ病である「社会病」の一つであると思っています。

 

 

最初にも述べましたが、

実際に患者が訴える幻聴の内容をヒアリングしても、真実がどうかの確認はできません。

そのため、現在の統合失調症患者の治療方法は、主に

「周りの人に迷惑をかけない様に、自分の中だけで起こるストレス発生源と向き合う事」

に慣れることから始まります。そして、「症状と共存しうまくやり過ごすこと。」

を習慣づける方法で進められます。

 

 

そのような背景の中で私は、

「一人で溜め込まないで周りに相談し、自分の意見を言いづらい環境でも発信していく事」

が大事な要素だと思っています。

例えば、まだ社会人経験が少ない私は、洗練されていない立ち居振る舞いなどから、

周囲の人にそれらを指摘される事があります。

私にとって、何を指摘されているのか、はっきりとした意図を汲み取る事が、難しいです。

これは特性でもあります。

 

しかし、そういう時に、行動を正し素直に成長の意志を見せ、周りに相談するなどして

溜め込まない事が唯一の自衛手段だと気がつきました。

 

まだまだ、自分の方に非があり周りの環境に馴染めていないことを、

気づかない場合が多いです。

しかし、素直に指摘された事を受け取り吟味する。

それが出来れば、症状と共存していくことができ、うまくやり過ごすことができます。

そうすれば、私自身、気持ち良く過ごす事ができますし、さらには、精神疾患に陥る人は減るのではないだろうかと思います。

 

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いかがでしたか?

 

Aさんなりの「悩み」や対処の方法について、執筆していただきましたが、

周りの方に理解されにくい症状が多く、様々な「悩み」があるのだと思います。

 

しかし、自分なりの工夫や対処法を行う事で、

症状に対する向き合い方は大きく変わってくるものだと思います。

 

 

それぞれに合わせた「向き合い方」を

私たちCRAワークサポートセンターでは大切にして行きたいと考えているので、

今後とも、Aさん含め、通所メンバーさん

それぞれに合わせた支援を行って行きます!