障害者にとっての「寝れない」ってどんな気持ち?

4.昼夜逆転と就労移行支援について

 

うつ病で「寝れない」「昼夜逆転」してしまった経験のあるAさんに、発症から回復、その後の維持について伺いました。

 

 

―――就労移行支援事業所を利用されましたが、その頃は睡眠リズムができていましたか?昼夜逆転の人が就労移行支援事業所に行くことは可能なのでしょうか?

 

私は利用時にほぼ睡眠リズムが戻ってましたので、週5会社にいくのと同じように、一定時間でかけるという練習になりました。

事業所によりますが、週3の午前中だけなど無理のない範囲から利用開始して、徐々に週5通所にすることができます。

就職するという目的をもって自ら通うことが前提ですが、お昼前に起きられるところまで調整してから、通うのはありだと思います。

生活支援という形でアドバイスもらえますし、就職したいという仲間に囲まれるのはよい刺激にもなるのではないでしょうか。

 

ただ、完全に昼夜逆転の場合は通うのは厳しいので、事業所に通えるところまでを目標に、自分に合うところを見つける為に見学や体験の期間にしてはどうでしょうか。

 

 

―――今は就職されていますが、維持するために心がけていることはありますか?

 

休前日は少し遅くまで起きていることもありますが、休日の起床は平日と同じ時間にしています。ずれは30分以内に留めます。寝つけないは仕方ないですが、起きるのは同じに。

 

睡眠薬はまだ飲んでいますが、以前より減りました。飲む時間はスマホのアラームをセットして夜10時に。10時半には布団に入れるよう行動を逆算して、省けるとこは省きます。

他には寝る前に温かいきなこ牛乳を飲んでます。私の寝る前の儀式的なものですが、ホッとして眠れます

 

 

「寝れない」の原因は人により様々です。

解決のきっかけも人によって違いますが、医療機関、福祉機関に相談することで良い方向に向かうことは可能です。

そういった機関は連携して原因となっている問題を解決する場合もあります。

あなたの「寝れない」を一緒に考えてくれる場所を見つけましょう。